不断水工事の中には、突き詰めると断水は起こしているけれども、その範囲が普通の工事方法を採用するよりも非常に狭くできるという意味であえて不断水工事と呼ばれるものがあります。

例えば老朽化した水道管を新しいものに交換したいとか、水道管の途中に新しくバルブを設置したいというような場合です。このような場合、特殊な方法を利用すれば本当に全く断水を起こさせずに工事をすることも不可能ではないのですが、それにはコストもかかるでしょう。そこまでのコストをかけたくはないが、だからと言って断水の影響範囲を広げたくはないというケースは多々あります。

工事現場の上流側と下流側のバルブを閉めて工事をすれば良いのでしょうが、そうするとその範囲内にある全ての水は止まってしまいます。バルブが適切な位置にない場合は断水の影響が大きくなってしまうことでしょう。このような場合、工事現場が断水することは許容するけれども、本当に工事現場だけに限定して欲しいという要望もあり、それで不断水工事が採用されることもあります。

方法としては実は極めて単純ともいえるもので、バルブを閉める代わりに水道管を外側から冷やして中の水を凍らせてしまうのです。できた氷が即席のバルブとして働き、安全に工事が行えるという仕組みです。外側から冷やすことができさえすればどこでも氷は作れるわけですから、工事現場のすぐ上流側と下流側を冷やしてやればよく、断水の範囲を最小限にできます。

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